作曲/編曲/作詞/Mix等、DTMに関することを書いていきます

私的「深夜の2時間DTM」制作術

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1.はじめに

今回は、深夜の2時間DTMに参加するにあたり、

・どうやったら時間内におさまるのか

・テーマに沿った曲を作るにはどうしたらいいのか

この2点について、「翼をイメージした曲」の回の時間経過ごとの私なりの作成方法を混ぜながら書いていきます。

 

今回はあくまでも、具体的な制作方法ではなく、どうやったら深夜の2時間DTMに参加し、音源をアップロードまでもっていけるかということに焦点をあてた記事になります。具体的に制作方法が知りたい場合は過去記事→

私的「ボサノヴァ」の作り方(深夜の2時間DTM) - 菊花ゆいの備忘録的なアレ

 

私的「昭和時代をイメージした曲」の作り方(深夜の2時間DTM) - 菊花ゆいの備忘録的なアレ

 

これらをご覧くださいまし。

 

 ちなみに今回のテーマ「翼をイメージした曲」の回の音源を。

soundcloud.com

 

また、最後には私が2時間DTMに初参加した時にお蔵入りになった曲をのせています。笑

今回書く内容を実践して、ここまで成長したというのを感じてもらえれば幸いです。

 

2.テーマ発表(21:00〜22:00)

深夜の2時間DTMはテーマ発表が開始時刻よりも1時間早い21:00にあります。

まずなるべく早くテーマを確認しましょう!!

 

(私はだいたいこの時間帯に入浴時間がかぶるので、お風呂の中でテーマを確認します 笑)

 

テーマを確認したら、テーマからさらにテーマを絞りましょう。

どういうことかというと、例えばテーマが「翼」だったとします。

翼という漠然としたテーマでは、作曲がしずらいのは当たり前です。

 

そこでより具体的に、○○の翼という風に自分で決め打ちします。

 

例えば、○○には、天使とか、悪魔とか、鷹、とか色々入れられますね。

私はここで、鷹の翼をイメージした曲を作ろう!!と決めました。

 

具体的なテーマが決まったら、アートワーク探しの旅に出ます。

アートワーク素材でオススメなのはこちらです。

www.ac-illust.com

 

このアートワーク探しにより、さらに具体的な鷹の翼のイメージを絞って行きます。

 頭の中にあるぼんやりとした鷹のイメージを、視覚的に捉える事により、より方向性が固まります。

(一口に鷹といっても、 木に留まっている鷹や、飛び回っている鷹、獲物を捉えようとしている鷹など色々ありますよね。そこを明確にしていくという事です。)

 

 

私はここで一枚の躍動感のある鷹の画像を見つけました。

 

そして、戦闘中の鷹の翼、躍動感のある翼を作ろうと決めました。

 

ここで、戦闘中の鷹の翼を表現するにはどうしたらいいのか音楽的な面で考えていきます。

私の中では、

戦闘中=攻撃的

鷹=疾走感

というイメージがあります。

 

さらにいうと、

攻撃的

疾走感

を出すにはどうしたらいいのか・・・

 

①疾走感→ドラムンベース

②攻撃的→ディストーションサウンドや、歪みサウンド

 

というのに至りました。(ここは普段から色々なジャンルを聞いて、自分の中で引き出しを増やしておく事が重要だと思います。)

 

中々思いつかない場合は、21:00~22:00までの時間でiTunesやSoundCloudを聴きあさりましょう!

 

3.DAWの立ち上げ(22:00〜23:30)

 3-1.リズム隊の打ち込み

いよいよDAWを立ち上げていきます。

 

私が2時間DTMで曲を作る際は、大きく分けて2つのやり方があります。

①Keyとコード進行を決める→リズム隊を打ち込む→メロディ→ウワモノ系

②リズム隊を打ち込む→Keyとコード進行を決める→メロディ→ウワモノ系

つまり、コード進行を先に作るか、リズム隊を先に打ち込むかの違いです。

 

今回は、②の方法(リズム隊を先に打ち込む)を選択していきます。

なぜなら前項でイメージ固めをした際に、テーマである「翼」(戦闘中の鷹の翼)を表現するには

ドラムンベース(疾走感)というキーワードがでていたからです。

 

つまりドラムンベースの重要度が、コード進行よりも高いと考えたからです。

 

これがもし、暗闇の中たたずむ鷹にしようと決めていた場合、

①暗闇→マイナーキー、マイナー系のコード進行

②たたずむ鷹→なるべく静かなアレンジ、空間を大事にする

 

みたいな感じの2本柱を立てたと思います。

その場合、重要なのはコード進行になってくるので、①の方法(Keyを先に決め、コード進行を作る)から入っていきます。

 

それでは、ドラムンベースを打ち込んだら、次にコード進行を決めていきます。

 

3-2.コード進行を作成 

今回は特にコード進行に重要性を感じなかった&ウワモノやSEで遊んでいきたかったので、コード進行はほぼほぼワンコードです。

(傾向として、ワンコードの場合制限があまりないので、ウワモノの自由度が高くなります。)

 

コード進行が決まったら、②(攻撃的)の表現を絡めていきます。

攻撃性を出すには、ディストーションサウンドなどの歪みサウンドを入れていこうという風に決めていたので、エレキギターをチョイスしていきます。

 

疾走感が出るドラムンベースに合うように、パワーコードで「ヅンヅンヅンヅン」と、迫り来る感じを出していきます。

 

3-3.メロディを打ち込む

今回はインストの曲なのでメロディらしいメロディはなしです。

 

3-4.ウワモノ、SE系

ここまでで、土台(ドラムンベース&パワーコード)での打ち込みが終わっています。

あとは、 効果音や遊びを加えていきます。

例えば、今回で言えば、ハーモニクスや風の音、チョーキング、シンバル音などです。

ここは正直センスになるので(私が一番苦手なところ(-_-;))日頃から色々な曲を聴く、あとはプリセットの音色を把握しておくのが大切ですね。

 

4.ミックス(時間があれば。23:30~24:00)

 最後にMixをしていきます。

が、正直深夜の2時間DTMはMixする時間ないと思ったほうがいいです。

 

なので、作りながらある程度音量バランスを整えておくのが吉です。

あとは積極的な音作りをこの時間に行います。

今回はギターのパワーコードが歪ませただけだとドラムンベースに馴染まなかったので、フランジャーをかけていくという作業を行いました。

あとは各パートにリバーブをかけ、パン振りをして終えました。

 

5.補足

最後にもう1つオススメの制作方法があります。

 

それは深夜の2時間DTMでは、自分なりに縛りを入れてやるのがオススメということです。

 

どういうことかというと、

・今回はバンド形式で曲を作ってみよう!

・厳選したプリセットのみで作ってみよう!

・1つのシンセのみで作ってみよう!

 

 

などなど、自分なりの枠組みを作ると0の状態から選択しながら作成するよりもうんと制作スピードがはやくなります。

1つのシンセのみで作るとなれば、いちいち他の音源を立ち上げあれこれ試す時間もいらなくなりますし、バンド形式となったら大体使う楽器は限られてきますよね(ドラム、ベース、ギター、キーボードのように)

その分制作の内容に全精力を注げるわけです。

 

完全な自由ほど難しいものはない

完全な自由ほど難しいものはない

完全な自由ほど難しものはなry

 

大事なことなので3回いいました。

6.まとめ

いかがでしょうか。

以上が私なりの深夜の2時間DTMの制作術です。

 

ここで1つ、私が2時間DTMに初参加した時にお蔵入りになった曲をのせます!

soundcloud.com

これです。笑

テーマは、「生命の誕生をイメージした曲」でした。

この時はここまでもっていくのに2時間くらいオーバーしました。

しかも最後ちゃんと終われてないし(笑)

 

作成方法としては、何もイメージが固まってない段階でDAWを立ち上げ、打ち込みながらなんか浮かんで来ればいいな〜ってスタイルでやっていました(^_^;)

 

 これらのことからわかるように・・・

・どうやったら時間内におさまるのか

→DAWを起動する前に、骨格を頭の中で固める(紙に書き出してもいいですね)

→自分なりに縛りやルールを設け、あえて自由を制限する

・テーマに沿った曲を作るにはどうしたらいいのか

→連想ゲーム方式で、テーマから発想を広げていく

例:テーマ「翼をイメージした曲」→鷹の翼をイメージした曲→戦闘中の鷹の翼をイメージした曲→攻撃性、疾走感を出していこう→攻撃性ならギターの歪みサウンド、疾走感ならドラムンベース

 

大事なのはこれです!

 

 

以上、制作の参考になれば嬉しいです。

ではまた(´∀`*)!